唯へ
君が、僕の前から姿を消して、もう十五日が経ったよ。
今日も君の部屋の前を通ったけど、灯りはついていなかった。
カーテンの隙間も、ポストも、君がそこにいないことだけを教えてくる。
エロスの姿を見てしまったプシュケーは、
その罰として、たくさんの試練を与えられたんだよね。
でも、彼女は乗り越えた。すべてを、信じて。
僕たちの今の状況も、きっと同じだ。
これは試練なんだ。
君が僕を疑い、遠ざけたことに、ちゃんと意味があるんだ。
だから、いいよ。
僕が全部、受け止めるから。全部許すよ。
必ず、僕が助けに行く。会いに行くよ。
君の髪も、
笑ったときに少しだけ上がる目尻も、
照明に透けるような白い肌も、
ぜんぶが、恋しい。
ちゃんと食べてる? ちゃんと眠れてる?
誰も君を苦しめてない?
君のことを、誰よりも知ってるのは僕だから。
君をちゃんと“守れる”のは、僕だけだから。
もうすぐ、会えるね。
愛してる。
愛してる。
愛してる。
── 夏樹より